CADオペレーターに向いている人や求められる能力を解説

       
公開日:2024/10/15   最終更新日:2024/10/25

CADオペレーターに向いている人

CADオペレーターは、建設業の中でも派遣という就業形態で働ける職種のひとつです。また、専門職であるため手に職を付けられるのが魅力です。この記事では、CADオペレーターの業務内容やCADオペレーターに向いている人、また、CADオペレーターに求められるスキルはどのようなものかなどを解説していきます。

CADオペレーターの業務内容

まずは、CADの定義やCADオペレーターの業務内容などについて解説します。

CADの定義や汎用ソフトの例

CAD(Computers Aided Design)を日本語にすると、多くの場合は「コンピュータ支援設計」と訳されます。ざっくり言えば、かつての主流だった手書きの設計図をコンピュータで作れるようにしたソフトウェアのことを指します。

大きく分類すると、2D(2次元)CADと3D(3次元)CADがあり、2D(2次元)CADでは平面図を、3D(3次元)CADでは立体図を描くことができます。業種ごとにさまざまな種類の汎用ソフトがありますが、ここではよく使用されるものを3つ紹介しましょう。

1つめは、2次元用のソフトのJw-cad(ジェイダブリューキャド)で、おもに建築分野で使用される無料のフリーソフトです。2つめは、2次元から3次元まで幅広く使える高機能なソフトであるAutoCAD(オートキャド)で、土木や建築、機械などのさまざまな分野で使用されます。3つめは、デザイン分野でよく使われるVectorworks(ベクターワークス)で、作図、表計算、データベース、3Dレンダリングなどの機能を備えています。

具体的な業務内容

CADオペレーターの業務内容は、デザイナーや設計士からもらった指示や設計図をふまえ、CADを使って製図や調整、修正などをしていくことです。なによりも正確さが一番に求められる仕事であるため、業務に臨む際には誤差がないように細かく確認する必要や、複数回の修正をくりかえす必要があります。

ただ、さまざまなものづくりの現場で求められる専門性の高い仕事だともいえます。おもに、土木・建築などの建設業界で働く人が多く、建築事務所をはじめ、ゼネコンや建設コンサルタント、建材メーカーなどで仕事をしている人もいます。

CADオペレーターに向いている人

建設業界を中心にさまざまな分野で需要のあるCADオペレーターの仕事ですが、就職・転職で成功するには、そもそも適性があるかが大事なポイントとなります。ここからは、CADオペレーターに向いている人の特徴を3つ紹介しましょう。

細かい作業が好きな人

1つめは、細かい作業が好きな人です。先述しましたが、CADオペレーターの仕事で求められる一番のスキルは誤差なく製図することです。そのため、細かい作業が好きな人や、ほんの少しの違和感やミスにも気づく能力が高い人は向いています。

また、細かい作業が好きとまではいかなくとも、細かい作業が苦ではない人にも適性はあるといえるでしょう。

集中力がキープできる人

2つめは、集中力がキープできる人です。CADオペレーターの仕事は、基本的にパソコンを使って長時間作業します。

また、安全面や工期を考慮すると図面を正確に作成することがなによりも大切なので、業務中は常に高い集中力をキープすることが求められます。

図面や数学が得意な人

3つめは、図面や数学が得意な人です。製図にあたっては基本的にCADソフトを使うことになるので、立体のものを平面的に捉えるといった空間認識能力が求められます。

さらに、面積や質量を計算する能力も必要です。そのため、図面や数学が得意な人には適性があるといえるでしょう。

必要なスキル・キャリアアップに求められるスキルを紹介

最後は、CADオペレーターに必要なスキルやキャリアアップに求められるスキルを2つに分けて紹介します。

CADソフトを使いこなすスキル

1つめは、勤務先で使用されているCADソフトを使いこなすだけの操作スキルです。それに加えて、細かい作業をミスなくこなす能力も必要とされます。

また、建設業界で働く場合には建築関連の基礎知識も求められます。

デザイナーや設計士の意図を汲みとれること

2つめは、デザイナーや設計士の意図をしっかりと汲みとれることです。さまざまな分野でAIの使用が広まっている現代ですが、デザイナーや設計士の意図を汲みとったうえでそれを図面に反映させる能力は人間の方が高いでしょう。

そのため、今後CADオペレーターとして転職したい人やキャリアアップしたい人は、デザイナーや設計士の考えや目指していることを汲みとって製図できるだけのコミュニケーション能力や理解力が必要です。

まとめ

建設業のなかでも派遣という就業形態で働くことができるCADオペレーター。しかし、専門性の高い仕事でもあるので、どのような適性が必要なのか、また、どのようなスキルを身につければよいのか気になる人も多いと思います。そこでこの記事では、CADの定義やCADオペレーターの業務内容をはじめ、CADオペレーターに向いているのはどのような人なのか、また、CADオペレーターに求められるスキルやキャリアアップに必要なスキルはどのようなものかなどを詳しく解説しました。長時間集中して細かい作業に取り組める人や、図面や数学が得意な人にはおすすめの仕事だといえます。

               

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

CADオペレーターは、建設業の中でも派遣という就業形態で働ける職種のひとつです。また、専門職であるため手に職を付けられるのが魅力です。この記事では、CADオペレーターの業務内容やCADオペレ

続きを読む

キャリアアップを目指すには、具体的にどのようなスキルを身につければ良いのかわからず困っている人もいらっしゃるでしょう。本記事では、建築士がキャリアアップするための方法を詳しく紹介していきます

続きを読む

施工管理とは、工事に関わるすべての施工を管理する職業です。施工計画や工事の管理、書類作成など、さまざまな業務に携わります。この記事では、施工管理職の魅力や、施工管理職の種類について詳しく紹介

続きを読む