CADオペレーターは女性におすすめ?働きやすいってホント?

       

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/02/21

パソコンに向かう女性と男性

第一線級で活躍したい女性も増えてきました。そんな方から注目されているのが、CADオペレーターです。実際に多くの女性が活躍しており、人気の職種の一つです。そこでこの記事では、CADオペレーターの仕事内容および将来性を中心にお伝えします。CADオペレーターの仕事に興味を持っている方は、ぜひじっくり読んでいってください。

CADオペレーターの仕事ってどんなことをするの?

CADオペレーターは、CADと呼ばれる製図支援ソフトの操作を専門的に実施する仕事です。そのCADを用いて建築・土木・機械・電気製品などの設計図を作成します。

そもそもCADとは「Computer Aided Design」のことであり、かつては手書きしていた設計図をコンピューターで作成できるようにしたソフトのことを指します。

CADオペレーターの具体的な仕事内容

CADオペレーターになると、設計士およびデザイナーの指示に従って図面の作成・修正・調整をCADで行います。作図が完了すると提出しますが、修正依頼が入ることも多く、何度も修正して仕上げるのが一般的です。

建築および土木などの建設関係の仕事に従事するのが一般的で、設計部内オフィスや建設現場内の事務所などで働くことが多いです。具体的には、設計事務所、ゼネコン、サブコン、建設コンサルタント、建材メーカーなどになります。

分野には、建築、内装、土木、機械・電気設備、計装設計、プラント(プロセス、土建、設備、配管など)設計、機械・電子部品、家具、什器などのメーカーやデザイン事務所、組織系設計事務所などがあげられます。

CADオペレーターの雇用形態とは?

直接企業に雇用されて正社員やパートとして働く方もいれば、派遣社員として派遣先へ派遣される方もいます。つまり、さまざまな働き方があるため、自分にマッチした働き方を選択しやすいのがCADオペレーターです。

CADオペレーターの収入は?

働き方がさまざまあるため、年収および給与は一概にはいえませんが、フルタイムの正社員の場合年収300万円からになることが多いです。派遣社員になると、時給は1,500円以上に設定されることが多いため、比較的高収入を得られやすいでしょう。

さらに経験やスキルによっても収入は異なり、すでに長期間働いた実績がある方や設計者の補助的な業務まで経験されている方は、より有利な条件で就業可能です。

CADオペレーターは女性向きの仕事?その理由とは

CADオペレーターとして働く方は、基本的に女性が多いです。女性が多く働くには、実は明確な理由があります。ここでは、なぜCADオペレーターが女性向きの仕事といわれるのか、その理由に迫ります。

デスクワーク中心である

建築会社の従業員の多くは、現場に出て体を使って働いています。力仕事などもあり、女性には体力的に難しいでしょう。しかし、CADオペレーターの仕事は基本的にデスクワーク業務中心であり、力作業はほとんどないため女性でも働きやすいです。

働き方も自由

CADオペレーターは前述したように、企業の直接雇用もあれば派遣もあります。正社員もあれはパートもあるので、自身にマッチした働き方ができるのも女性から人気の高い理由の一つになります。パートとして働けば、扶養内で仕事することも可能です。

ちなみに、人脈およびスキルがあれば、フリーランスとして在宅での仕事もできます。お子さんがまだ小さくて外で働くのは難しいといった方でも、安心して働けるのがCADオペレーターです。

CADオペレーターに向いている人の特徴

緻密な作業が基本なので、几帳面な人に向いています。細かな作業でも集中して取り組めるのであれば、苦痛に感じないでしょう。また長時間のデスクワークになることも多いため、地道にコツコツと続けられる性格であれば、CADオペレーターとして長く続けられるはずです。

CADオペレーターとして求められるものと将来性

CADオペレーターとして働く際に持っておいて損がないのが資格です。関連する資格はいくつかあり、一般社団法人コンピューター教育振興協会が主催している試験のCAD利用技術者試験が基準の一つとなるでしょう。

1級と準一級、そして2級と基礎があり、いずれかの資格でも保有しておくと就職に有利になります。さらに実践的な資格である、建築CAD検定資格も保有してきたいところです。

年間1万人近くが受験する資格としても知られており、准1級・2級・3級・4級に分かれています。就職してすぐに活かせる実践型の資格であり、スキルを高める目的でチャレンジする方も少なくありません。

CADオペレーターの将来性とは?

CADオペレーターのスペシャリストとして、その道を極めていく人が比較的多いです。一方で一部では、建築士資格などを取得し、設計者へキャリアチェンジする方も少なくありません。

CADオペレーターの需要に関しては、今後も一定以上あり続けると考えられていますが、CADを使い設計者にいわれるがまま図面のトレースできるだけでは、スキル不足とされる恐れもあります。

したがって、長期的にCADオペレーターとして活躍したいのであれば、作図作業以外のスキルを身に付けておく必要もあるでしょう。おすすめなのがAutoCAD、jw_cad、VectorWorksなどを使いこなせるスキルです。

まとめ

今回の記事で説明したように、CADオペレーターは女性におすすめの仕事です。正社員もあれば派遣やパートもあるので、自身の環境に適した働き方できるのは嬉しいところでしょう。さらに、デスクワーク中心なので、体力がなくても建築会社で働けます。今後の需要も一定以上あると考えられており、安定した仕事を探している方にもおすすめです。

               

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