BIMオペレーターになりたい!学び方について解説!

       
公開日:2025/02/15  

CADオペレーター

BIMオペレーターは専門的な知識やスキルが求められる仕事です。未経験からBIMオペレーターとして働くことを目指す人は、現場仕事からステップを踏んで経験を積んでいくことが必要です。今回は、BIMソフトの種類や未経験からBIMオペレーターを目指す流れなどを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

現場で使われているおもなソフトの種類

そもそもBIMとはBuilding Information Modelingの略であり、コンピューター上で3Dで図面を書いたり、作業工程・作業時間などの情報をデータとして盛り込んだりするためのソフトです。

BIMはCADの一部であり、便利な機能が数多く盛り込まれている反面、CADよりも取り扱いが複雑なのが特徴です。BIMのソフトには主にRevitCivil 3DRebroの3種類があり、それぞれで特徴や向いているシーンが異なります。ここでは、それぞれの概要について詳しく解説します。

Revit

RevitはAutodesk社が開発した建築用のBIMであり、クラウド上で図面を作ったり修正したりできるソフトです。複数人で建築物の3Dモデルを制作するようなイメージであり、とくに海外の建築案件で使用されることが多いです。

Civil 3D

Civil 3Dは土木系を得意とするソフトであり、Revitと同じくAutodesk社により開発されました。特に国内の土木現場では頻繁に使用されており、設計作業や文書作成のスムーズ化、設計の自動化促進などを実現できます。

Rebro

Rebroは電気設備・空調設備・衛生設備などの設備の作図に特化したソフトです。BIMソフトの中でも作業や運用が難しく、ソフトを使いこなすには豊富な知識と高い技術力が求められます。

初心者の場合はまずCADWe’ll Tfasという別のソフトからスタートして、操作に慣れてからRebroを導入するのがよいでしょう。

未経験からBIMオペレーターを目指すには?

BIMの取り扱いには専門的な知識やスキルが必要になるため、未経験からいきなりBIMオペレーターになるのは難しいです。BIMオペレーターを目指すには、1段階ずつステップを踏んで実力を付けてから転職するのが有効です。

ここでは、未経験からBIMオペレーターを目指すためのステップについて詳しく解説します。

現場での実務経験を積む

BIMオペレーターやCADオペレーターとして働くには、まずは現場を知ることが重要です。施工管理や施工管理補助として現場で働くのは未経験からでも挑戦しやすく、現場で働きながらCADの知識も身につけられます。

まずは1〜3年を目安に現場での経験を積みましょう。

CADオペレーターとしての実務経験を積む

施工管理の仕事は業務の一部にCAD操作が含まれていますが、CAD操作をメインとした職種ではありません。ある程度の現場経験を積んだあとはCADオペレーターとして働くことで、専門的な知識・技術を身につけられます。

BIMはCADよりも操作が難しいため、まずはCADのソフトを使いこなせるレベルまで成長しましょう。

施工管理技士補または施工管理技士の資格を取得する

建設業界は資格の保有有無を重視する傾向があるため、現場での実務経験・CADオペレーターとしての実務経験を積むのと並行して、施工管理技士補または施工管理技士の資格を取得するのがおすすめです。

資格の取得は、未経験からBIMオペレーターを目指す中で実力を評価される重要な要素となります。

BIMオペレーターとしての実務経験を積む

CADオペレーターとしての実務経験を積み、なおかつ資格を保有していれば、BIMオペレーターとして十分に活躍できます。

CADオペレーターとして働いている会社でBIMを扱う機会を得られない場合には、転職も視野に入れてBIMオペレーターとして働ける環境を整えましょう。

動画コンテンツやセミナーなどで知識をつけることも可能

先述の通り、未経験からいきなりBIMオペレーターを目指すのは難しいケースがほとんどです。しかし、動画コンテンツやセミナーを通してある程度の知識を得ておくことで、その後の現場での理解をさらに深められるでしょう。

動画コンテンツやセミナーは、それぞれで料金や内容が大きく異なります。まずは無料のコンテンツから利用を始めるのみでもBIMのイメージがしっかりと持てるため、隙間時間で学習しておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、BIMの概要や未経験からBIMオペレーターを目指す方法について詳しく解説しました。BIMはコンピューター上で3Dモデルをつくるソフトであり、作業工程や作業時間などの情報をデータとして盛り込むことも可能です。主なソフトは3種類あり、それぞれで特徴や向いているシーンが異なるため、業界に合ったBIMソフトを使用することが重要です。また、未経験からBIMオペレーターを目指す場合、まずは施工管理の現場で実務経験を積んだ上でCADオペレーターとして働き、施工管理技士などの資格を取得してからBIMを利用する現場へ転職するのがよいでしょう。知識・経験は働きながら身に付けることも可能ですが、動画コンテンツやセミナーを通して学習しておくのもよいでしょう。

               

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